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№9  誕生日、ありがとう!

 2005年10月27日、娘は1歳になりました。この1年間、振り返れば本当にあっという間でした。
  入院中、おっぱいは岩のようにガンガンになり、毎晩助産師さんにほぐしていただきました。おっぱいの基底部のくっつきがひどくて母乳は出ず、 授乳後の体重増加はゼロ行進。それでも一生懸命おっぱいにしがみついて吸おうとしている娘に対して、申し訳ない気持ち、情けない気持ちでいっぱい になり、涙があふれてしまったこともありました。

  正直、母乳育児を選択したことを後悔した時もありました。だって、母乳でなかったら、好きなものを好きなだけ食べたり飲んだりできるし、 毎日おっぱいのケアをしなくてもいいし、外出だってしやすいし、ママにとっては楽なことが多いですから。

  でも、今は、母乳育児を選択したこと、母乳育児をがんばってきたことを心からよかったと思えます。辛さに負けて途中で諦めなくて本当に よかったと思えます。ミルクで育てていたら決して味わうことのできなかった幸せをかみしめています。

  今、娘は、覚えたての「おっぱい」のベビーサインを使いながら、私の胸に顔をくっつけてきます。「ぱいぱいだよ」と言うと、お もちゃを放り出し、「ぱ、ぱ」と言いながらハイハイで私の方に突進してきます。その姿は本当にかわいらしく、いとおしく、幸せな気分にしてくれます 。丈夫な子に育つ、情緒的に安定した子になるなど、母乳育児のメリットは頭では分かっていても、それを頻繁に自分の目で確かめることはできません。 けれど今は、「母乳育児によって母子の絆が深まるというのは、このことだったのか」と実感しています。それはもしかしたら、母乳育児を諦めなかった私 への、娘からの「ご褒美」なのかもしれないと思ったりもします。

  私がこうして母乳育児を続けていられるのは、喜んでおっぱいを飲んでくれる娘と、家族の支え、そして西ぎふ産婦人科のスタッフさんの温かい指導 や励ましのおかげです。すべてに感謝したい気持ちでいっぱいです。

  娘は大きなケガや病気をすることもなく、無事に元気に成長してくれました。母乳育児の楽しさ、成長の喜び、笑顔、数え切れないくらいたくさんの 幸せをくれました。時には、私のママとして人間としての未熟さを教えてもくれました。ママの会に参加して、いろいろ相談したり励ましたりし合える 大切な仲間との出会いも作ってくれました。

  私がこの1年、娘にしてきてあげたことより、私が娘からもらったものの方が大きいように思います。

  だから…

「誕生日 おめでとう!」 という気持ちとともに、「誕生日 ありがとう!」

  「おっぱい」はママと赤ちゃんの心を強く結びつけるもの。母乳育児は、他の誰でもない、ママだからこそできること。だから母乳育児を最後まで やりきることができたなら、それはとてつもなく大きな自信になると思います。

  育児って決して楽にはならない。きっと育児の大変さは質を変えてこれからも続いていくでしょう。でも、私は母乳育児を頑張れたこと を誇りに思い、娘との絆をますます強く深く持てるよう、頑張っていきたいと思います。

(岐阜市・30代前半・1児のママ・ゆらりんこさんより)

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西ぎふ産婦人科 院長:鷲見 裕久 母乳外来担当:鷲見 季予子 診療科目:産科・婦人科

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