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№7  食事と母乳育児の関わり

「授乳中の食事は、母乳に大きな影響を与える」
このことを身をもって証明してくださったママの体験談です。
どんな食べ物がどんな影響を与えるかを分かりやすくそして面白い表現で書いてくださったものなので是非母乳育児の参考にして下さい。

●いわしのしょうゆ味の缶詰

 これはいわしの缶詰に書いてある表示です。スーパーで買うとき、単純に「みそ味」と比べてカロリーが低かったので買いました。
  以前、TV番組でいわしの缶詰は栄養があると言っていました。缶詰は、海でとれたいわしを海の近くの缶詰工場ですぐ加工するので、 90%以上の割合で、いろんないい成分や栄養が残っているそうです。だから缶詰は魚だけでなく汁まで食べるといいみたいです。

  この表示の特にDHA1200ミリグラムなどははっきり何かわからないけど、そう書かれていると健康のためにいい気がして食べてしまいました。
  すると、汁にギラギラ浮いている油が作用して、お乳の付け根が痛くなりました。それで別の日に今度は汁をぜんぶ残してみたり、半分だけ残してみたり して、自分の体にどの程度なら大丈夫か実験しながら食べてみました。

  実験を繰り返してみて、最近では、まぁ毎日食べるのではなく汁を半分くらいまで絞って食べればOKとか、他の食べ物で栄養バランスを 調節すればよい などとわかってきました。

  また、この缶詰の魚ではなかったのですが、サバやサンマなどの焼き魚(とくに青魚)が、4・5日続いた日の後のことです。 ちょっと魚に飽きて、たんぱく質を他のもので摂取しようとした日、自分は魚を食べていないのに、乳を飲んだ子供の口・子供の口の周りについたお乳・ そして子供の首の辺りがすごく臭かったのです。それは「魚を焼いたグリルを少しの間洗わずに放置したようなにおい」でした。

  自分が焼き魚を食べているときは気にならなかったのですが、多量に魚を食べ始めた2日程後から魚くさい乳が出て、そのにおいが私でも鼻についたのでした。 例えるなら、みんなでニンニクを食べたときにはにおいが気にならないのに対し、人だけが食べるとニンニクくさいのがわかる といったことに似ていると思います。

この時初めて「お乳は食べたもののにおいまで出るんだ。」とビックリしました。「さぞかしまずいお乳だったんだろう」と思ったらゾッとして一滴すらおそろしくて なめられませんでした。でもこの生臭い乳を子供は1日8回も飲んでいたことになるのですから、いい迷惑だったことでしょう。

  このことがわかってから、青魚は量を考えて食べたり、食べる回数を減らしたりして気をつけました。肉の脂身じゃないからいいかと思って けっこうな量を食べいたのが間違いでした。

●一日どんぶり一杯のかぼちゃの煮物

 出産後3ヶ月程は、母乳の出る量と赤ちゃんの飲む量は反比例しているので何を食べても飲んでもドカッと全部がお乳に影響を与えてしまいます。 私が出産したのは8月末ごろで残暑がきびしく、寝る前に水を一口飲んだだけでもお乳に影響しました。口にするものが、即お乳に代わるので、 お乳にすっきり感がなく飲み残しをしぼっている最中からお腹がグゥ~ッと言うのはしょっちゅうでした。疲れていたり、お腹がすいていると甘いものが 食べたくなることもありましたが、それはとてもお乳のためにはよくないので我慢しました。

  また、食事もさっぱりした物を中心にし、煮物もよく食べていました。煮物ならカロリーも少なくてお乳にも大丈夫と思っていました。甘いものは避け ていたので、唯一、一日の楽しみは朝、昼、晩の食事のおかずの一品である「かぼちゃの煮物」でした。私が食べていたのは合計するとどんぶり一杯分でした。 食事のとり方も自己流に工夫しました。最初野菜を食べ、少量のご飯を食べます。そこで、本当は行儀の悪いことですが、いったん食事を中断させ他の事をして 気をちらし少し時間をおいてからまた食べ始めます。こんどは焼き魚などメインディッシュで、ご飯を・・・ そして最後にデザートのようにかぼちゃの煮物を 食べていました。しかし授乳中というのは、それだけ食べても腹八分目でした。

  水分のとりすぎにも気を付けていたのですが、何が悪いのかわからないまま「お乳の付け根の周りのシクシクした痛みは何だろう」と思っていました。 ちらっと「かぼちゃの食べすぎかな?」とも思いましたが、助産婦さんにそうだと言われたら食べる楽しみがなくなってしまうので、聞くに聞けませんでした。

  私のかぼちゃの煮物は、我が家ではとても好評で、自分でも大好物でした。もしそれが母乳にダメと言われたらいやだなぁと思いました。 味付けは  だししょうゆ:しょうゆ=1:1 と少々のサラダ油・水のみです。砂糖は入っていないので大丈夫だと思っていたのが落とし穴でした。しかし、みりんが入っている上、 体内で糖に変わるかぼちゃを一日でどんぶり一杯も食べていたら、おっぱいの状態も当然悪くなってしまいます。そこでとりあえずかぼちゃを食べるのをやめてみました。

  そしたらお乳の緊張が徐々に取れてきました。そのまま産後3ヶ月くらいまでかばちゃを食べるのをやめていると、母乳の出る量が落ち着き、子供の飲む量のバラ ンスもよくなってきました。それからは量を考えてかぼちゃを食べれば、母乳への影響も大丈夫になりました。

  かぼちゃは加熱してもビタミンAが壊れないし、繊維を摂るにもいいと思っていっぱい食べていましたが、何でも食べすぎはよくないようです。

●発芽玄米

 今、話題の発芽玄米を注文して、それを使ってご飯を炊きました。説明書には「初心者はまず、少量から始めるといい」と書いてあったので米5合ほどに対し 、一握りの量を混ぜました。炊き上がったご飯は甘みのあるような、米こうじを炊いて発酵させたようなにおいがしました。
  私がそのご飯を食べて子供に母乳を与え、1日半くらい経った頃、子供のうんちが米ぬかくさくなってきました。その頃から子供の口のまわりや耳の下を 中心にただれ始め赤いボロが出てぐじゅぐじゅになりました。

  この頃、そのほかの食品で変わったものは食べていません。はっきりと「発芽玄米が原因!」とは言いきれませんが、母に言われて食べるのを止めて から子供のボロが落ち着きました。

  私も母も、子供が米ぬかくさいうんちを出したことに本当に驚きました。

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西ぎふ産婦人科 院長:鷲見 裕久 母乳外来担当:鷲見 季予子 診療科目:産科・婦人科

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