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№2  「えっ!出てない。」

「えっ!出てない。」
  晴菜の3ヶ月を目の前にした、ある日の夜中のこと。いつものように眠気と戦い何とか起き、 晴菜におっぱいをあげ終わった後、何だかいつもと違うおっぱいのごりごり感が残っているのに気づきました。おかしいなと思い、後絞りをしていました。ところが、乳頭の先が白状になり、詰まりやすいと教えて いただいた腺からおっぱいが出ていないのです。いつもなら、細い線ではあったものの勢いよく飛び出ていたおっぱいが。眠気なんかどこかにすっ飛んでい ってしまいました。大ピンチです。晴菜の大切なおっぱい。もうそれからは必死。絞ったら何とかなるのではないかと思い、「とにかく出て」とおっぱいに 言い聞かせるように必死に絞っていました。すると、ぶちっと何かが飛び出て、ぴゅーっといつものように勢いよくおっぱいが出てきました。よく見ると、 他の腺からは、何やらにゅるっとしたお乳の固まりのようなものも出ているではありませんか。詰まりかけていた!!

  よく出るおいしいおっぱいを維持しようと、大好きなケーキや甘いものも我慢して頑張ってきたのにどうして。

  落ち着いて考えてみれば、心当たりがありました。その日の昼、実家の母が、おっぱいのために油ものを控え、揚げ物を作らなくなった私の代わりに、 主人のために作ってくれたエビフライ。あまりのおいしそうなエビフライに、一つくらいなら・・・。という私の弱い心のささやきに負け、出産後初めて口 にしたエビフライ。「たった一つだったのに」と思ってももう遅い。おっぱいの状態は最悪です。それからしばらくは、ちゃんとおっぱいが出ているかをチェ ックしながら後絞り。おっぱいがしっかりでるようになり、一生懸命にごくごくおっぱいをのむ晴菜がかわいくて仕方がなく、晴菜におっぱいを飲ませられる ことに幸せを感じていた時期だっただけにショックは大きかったです。そして、なにより、そんな油いっぱいのおっぱいを晴菜が飲んでいるかと思うと誘惑に 負けた自分が情けなくなりました。

  今の私に何が大切か。自分の好きなものをお腹いっぱい食べることよりも、晴菜がおいしいおっぱいをお腹一杯飲むこと。そのためには、やっぱりおっ ぱいに良くないものは我慢、我慢。晴菜のために、おっぱいをあげるのは、長い一生の中でのわずか1年と少し。晴菜は、このおっぱいだけで大きくなっ ていることを考えると、できるだけおいしいおっぱいをあげたい。乳腺炎を起こさなかったのが不幸中の幸いです。おっぱいをあげる生活に少し慣れてきた私への警鐘。

  今回、自分のおっぱいがおかしいと感じ、早めに対応ができたのは、母乳外来で、おっぱいに良くない食べ物の話しをしたり、乳腺炎になるとどうなるのか、 どうしたらよいのかなどを、助産婦さんからうかがっていたからだと思います。こうした情報が私の中になかったら、きっと出ないおっぱいをかかえ、わけも分か らずパニックになっていたことでしょう。助産婦さんに感謝しています。母乳外来が、私のおっぱい生活の励みにもなっています。分からないことがあったり、 心配なことがあったりしたら、すぐに相談に乗っていただける強い見方です。晴菜が、自分で食べ物から栄養をとることができるようになる日まで、おいしいお っぱいが出続けるようがんばっていこうと思います。今後もよろしくお願いいたします。

(土岐市・30代前半・1児のママより)

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西ぎふ産婦人科 院長:鷲見 裕久 母乳外来担当:鷲見 季予子 診療科目:産科・婦人科

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